会議監督 | 陳 宇鴻(慶応義塾大学 3年) |
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議長 | 瀧野 俊太(オックスフォード大学 3年) |
議題 | Sustainability of Media, Journalism and Information |
議場 | United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization |
使用言語 | 公式/非公式/決議=英/英/英 |
設定日時 | 2017年12月27日~30日 |
こんにちは。今会議で会議監督を務めます、日吉研究会の陳宇鴻です。
本会議では、海外の模擬国連形式をAJMUNで再現するべく、英国オックスフォード大学で模擬国連研究会代表を務める瀧野俊太を議長に招待しました。実質的な議論に重点を置きつつ、様々な国籍や価値観が交わる英語会議の特色を最大限に活かしながら、より“リアルでオープンな対話の場”を参加者に提供します。
1978年当時、ユネスコでは“東西”“南北”に分かれて自由で均整のとれた国際情報秩序に関する激論が交わされていました。40年経った今、国際社会の勢力図が大きく変化するとともに、人類を取り巻く情報社会の様相は大きく変わっています。Facebook、InstagramなどといったSNSではアルゴリズムが個人の嗜好を分析しながら表示内容を選別するため、自分に都合がいい情報や関心がある情報の膜につつまれたフィルターバブル現象が発生しやすくなっています。さらに、誰もが責任を負わずにニュースの発信者になれるようになったことや商業的にPV数が重視されること等が原因で、ニュース・ソーシャルメディアといったプラットフォームの隙間にフェイクニュースが入りこんでしまいました。これらの現象は、時に社会の分断を招く危険性までも孕んでいます。
真実と嘘が混在する情報の濁流の中、表現の自由を適切に守りながらニュースの信憑性を確保し、21世紀の高度技術社会に適したよりよい情報秩序を作り出していくためにできることは何でしょうか。各種報道機関・プラットフォームの社会的意義や国家・政治との適切な距離感など様々な角度から現代の情報社会を共に見つめ直したいと考えます。
“Make progress”
★Related to day-to-day life
★Learning-by-doing
★Delegate-friendly MUN experience
なぜ模擬国連をするのか?この問いに対する答えは多様であるべきと考えますが、私たちは学生がこの活動を行うにあたって何かしら学ぶこと、得られることがあるからだと考えます。そこで本会議では、教育としての模擬国連を重視し、会議への参加を通した学びやスキルの養成を最大限にした会議設計を行っています。
★Related to day-to-day life
・今会議の議題は模擬国連という形で議論することは少ないものの、日常、そして時代に根ざしたトピックであり、国家間の発言力の差が比較的少ないメディアと情報に関する問題を取り上げています。
★Learning-by-doing
・模擬国連の持つゲーム性を活かして互いに競争することもさることながら、参加者個々人の学びを生かすこと、参加することにより学ぶこと(例えばパブリックスピーキング能力の向上等)をより重視します。
★Delegate-friendly MUN experience
・オックスフォード式のプロシージャーを採用し、またこれまでにない工夫を会議設計の随所に取り入れ、よりダイナミックな議論を促進します。(例:オブザーバーとして企業を招待、記者会見の導入、“議論のための議論”の最少化など)
・会議及びメンター(希望制)において、議長やフロントがみなさまのポテンシャルを強力に後押しします。
・フロントは一方的に教える立場ではなく、双方向の対話を重視いたします。
この会議の議題は、情報社会においてGoogleやFacebook、Twitterなどの多国籍企業が、BBCなど従来のメディアと比べてもますます影響力を強めている中で、参加者に21世紀の変化し続けるメディア環境について考えることを求めています。このようなメディア環境の中で、フェイクニュース、エコーチェンバー、検索エンジンのフィルタリングやWikiLeaksによる機密情報漏洩など、様々な新しい問題が浮上しています。問題の重要性の高さにも関わらず、国連でこれまで話し合われたことがなく、またインターネットやソーシャルメディアから日々情報を得る私たちの生活に強く結びついているという点で、今回の議題は非常にユニークであるといえるでしょう。
この会議では、論点になりうる2つの重要な問いがあります。
1. 新しいテクノロジーの登場によって、メディアの分野で新たに生じた問題について対処するために、国際社会はどのような方法で協力しあえるだろうか。
この論点は本会議において大部分を占め、次の2つの小論点を含んでいます。
a) New media challengeの定義づけ
b)これらの問題の解決策の提示
願わくは、国際社会が手を取り合ってこの共通の課題に対処する姿が見られることを望んでいます。
2. 政府は情報の流通においてどの程度制限を課せられることが望ましいか。
この論点の方は、より先鋭な対立軸を生み、論争を引き起こすでしょう。ある政府は、国家は情報流通に影響を与えたり制限したりすることが可能であるべきだ、と主張するのに対し、また別の国家は民主主義の根幹となりうる言論の自由の重要性を訴え、反論するでしょう。
1年生から4年生、模擬国連未経験者から熟練者まで歓迎します。会議のゲーム性を求めたい人よりは会議で学びたい、成長したいというマインドセットを持つ人に特におすすめです。今までにないダイナミックな議場を用意しており、協調局面も対立局面も多いため、多くの人にオープンで適した会議です。
(共通)
・目的意識を持って模擬国連をしたい人、会議を通して目に見えた成長をしたい人
・議題について深く考え、実質的議論を重視したい人
・Learning-by-doingを、身をもって体験したい人
・英語会議は少し不安だがフロントの手厚いサポートとペアの協力があればやれるかもしれないと思う人
(模擬国連1〜2年目の方)
・これまでの模擬国連に自分にとっての価値を見いだしきれていない、または新たな価値を見いだしてみたい人
(模擬国連熟練者)
・ある程度模擬国連をやってきたが、今までのものとは違ったダイナミックな模擬国連を体験し、模擬国連の価値を再認識したい人
ペアデリゲイツ制(26か国4オブザーバー・計60デリゲイツ)
*オブザーバー
<マッチング制度>
・参加者相互の成長を促すため、ペアデリ制ですが1人での応募を推奨いたします。各個人の適性や国割要望を参考にした上でペアのマッチングを行います。もちろんあらかじめペアを組みたい人を決めてもらって2人で応募することも可能です。
<すべての国が主役>
・今後の世界の情報社会の行く末を考える上で、どの国も欠かせないピースになっております。5人のメンターが皆さんをリサーチから会議戦略まで強力サポートいたしますので先進国や途上国、大国や小国関係なく楽しめます。
<その国家の性格について考えてみる>
・国選びには様々な判断軸がありますが、最後は参加者がどのような成長を手にしたいかによって決まるとフロントは考えております。国家にはそれぞれ独自の性格や信念・価値観があります。その性格や信念を鑑みたうえで、自分と価値観が合う国家もよし、あえて自分と相対する価値観の国家もよし、そこにデリ一人一人の物語が毎年生まれてきます。
会議監督/陳 宇鴻/慶應義塾大学/3年/日吉研究会
議長/瀧野 俊太/オックスフォード大学/3年/Oxford University UN Association
報道官/住野 博史/上智大学/3年/四ツ谷研究会
報道官/山内 智子/上智大学/3年/四ツ谷研究会
報道官/林 瀅瀅/慶應義塾大学/2年/日吉研究会
報道官/石井 沙季/法政大学/3年/四ツ谷研究会