京都議定書第一約束期間後の法的枠組みの構築
Adoption of the Post-Kyoto Protocol

会議設定

会議監督 三代晃也(東京外国語大学4年)
議題 京都議定書第一約束期間後の法的枠組みの構築
Adoption of the Post-Kyoto Protocol
議場 第15回気候変動枠組条約締約国会議
15th session of the Conference of the Parties to the United Nations Framework Convention on Climate Change
使用言語 公式/非公式/決議=英・日・自国語/日/英
設定日時 2009年12月7日~18日

会議監督からの挨拶

 気候変動と聞いていくつか思い当たる事実が、皆さんの中にあるはずです。そのくらい今回のトピックはイメージがしやすく、生活に密接した題材とも言えます。一方、気候変動に対する国際的な取り決めがどのようになされているのかについては、あまり知られていないのではないでしょうか。それゆえに、多くの人が「気候変動は世界が共通して直面しているのだから、皆で協力しようという雰囲気で進んでいる」といった幻想を抱きがちです。しかし、実のところ、議論の過程では国益を巡る深い対立が存在するのです。
 気候変動は全ての国が影響を受ける事象です。そのためどの国の担当になっても議論をリードするチャンスがあります。一方、トピックの問題意識や解決策に関しては主張がバラバラで、史実でも有効な合意は創ることができませんでした。
 この会議で参加者に課されるミッションは「合意を創る」ということです。国益を守りつつ、且つ合意を実現するために、あなたなりの“力”を発揮してみませんか?

会議コンセプト

 この会議のコンセプトは「妥協を実現する“力”」です。
 投票行動を決める際、何を根拠にしているのでしょうか?多くの方が初めに頭に浮かぶのは「国益と決議案の一致」かもしれません。しかし本当に、それだけだと言い切れますか?
 私の実体験として、決議案への投票行動を決める根拠には「国益と決議案の一致」「主張の論理的な展開」だけでなく「決議案やスポンサー国への印象」「努力して作成した達成感」という要素も含まれると感じています。 あるスポンサー国の交渉態度が紳士的で、自分の主張がわずかだけれど反映された。対立だらけだったけれど最後の最後で妥協ができた。そんなイメージや達成感によって、本来棄権するはずだった決議案にYesを上げた経験があるという方も、少なくないのではないでしょうか。そしてこうした1人1人の投票行動の変化が、会議全体の成果(決議案の採択)に決定的な影響を及ぼすことが多々あるのも、また事実だと感じています。
 今回の議題は、論理的な話し合いのみでは妥結を取るのが難しいトピックです。「印象」といった普段注目されにくい要素も含め、あなたなりの“力”で合意を実現してください!

議題・議場解説

 2009年12/7~12/18、コペンハーゲンにて開催された会議を題材とします。本会合では閣僚・首脳レベルの参加者が、2013年以降の「ポスト京都議定書」について話し合いました。史実では「コペンハーゲン合意」が「留意」されましたが、結果には様々な評価が存在します。気候変動という人類共通にして立場の異なる問題で、いかに合意を築くことができるのかがこの会議での問いです。
 皆様の中にはCOP21の方が馴染み深い!という方も多いかと思います。2015年にパリで開催されたCOP21は各国の妥協点が見え始めた段階で議論がスタートしましたが、COP15では未だ妥協点が手探りの状態で会議が開催されています。敢えて妥協点の見えていないCOP15を模擬することで、参加者の皆様には史実に囚われない妥協点を探っていただきたいというのが、第15会期を選択した意図です。

論点解説

【大論点】
京都議定書第1約束期間後の法的枠組みの構築
 2012年で対象期間が終了する京都議定書の、2013年以降に関する取り決めを行います。京都議定書は全ての締約国の合意が取れたという特徴を持ちます。一方で、大国アメリカの離脱や、京都議定書作成時(COP3)とは異なった新興国の温室効果ガス排出量など京都議定書策定当時とは異なる環境が存在しています。排出量削減義務や支援に関して、以下の小論点を組み合わせながら議論を展開し、合意を模索していただきたいと考えています。

【小論点】
1. 付属書Ⅰ国の見直しを含む、温室効果ガス排出量削減義務について
 温室効果ガス削減目標値を定める主体(自国で目標値を定めるのか、COPなどが目標値を定めるのかなど)、目標値達成への法的拘束力の有無について話し合います。
2. 地球温暖化防止のための多国間協力について
 CDMや共同実施といった京都メカニズムに関するルールの策定。また、先進国から途上国への技術的・財政的支援に関して話し合います。

求める参加者像

 最も重視していただきたいのは「会議コンセプトとの一致」です。「如何にすれば相手と合意が取れるのか?」「如何にすれば相手の投票行動が変わるのか」に注目して、理論だけでなく印象を活用した会議をされている方に、最適と言えます。以下に模擬国連における、会議行動のスタイルや習熟度に関しても述べるので、参考にして下さい。

【会議行動のスタイル】
国益追求を目指したい→◎
政策立案がしたい→△
実際の国連に近い形式・中身の議論がしたい→△

【習熟度】
会議の流れを予測し、会議戦略を立案することができる(上級者)→◎
研究会のプロシージャを理解している(中級者)→〇

国割

すべてシングルデリ

国選びのポイント

フロント紹介

会議監督:三代 晃也/東京外国語大学/4年/国立研究会
副会議監督:戸高 浩太郎/法政大学/4年/四ツ谷研究会
議長:吉田 有璃/大阪大学/4年/神戸研究会
秘書官:松岡 祐季/横浜市立大学/4年/日吉研究会
報道官:生田 志織/国際基督教大学/4年/国立研究会