2022年度 講師派遣事業報告①

場 所:横浜翠陵中学・高等学校

日 程:2022年4月9日(日)10:20-14:20

議 題:第21回気候変動枠組条約締約国会議(COP21)

講 師:直江薫乃・田部井淳志・椎根小梅・太田萌々・大海千尋

参加者:32名・高校1年生(グローバルチャレンジコース)

【概要】

●講義

・模擬国連とは何か、議論進行の解説(10:25-11:00)

・COP21の概要、論点解説(11:20-11:35)

●体験プログラム

・国別準備時間(11:35-12:20)

5か国(アメリカ・フランス・中国・ナイジェリア・ツバル)に分かれ、講師が事前に用意した情報を基に各国の主張を考えるグループワーク

・議論(13:05-13:50)

各国3-4人ずつ・2議場での開催

論点1:今後の温室効果ガスの排出をどうするか

今後の排出をどの国が削減していくべきかという主体を問う議論が行われました。先進国の責任を追及する途上国(中国、ナイジェリア)と、途上国にも共通の責任を求める先進国(アメリカ、フランス)、また主体を問わず一刻も早い温暖化対策を求めるツバルによる対立が見られました。

論点2:温室効果ガスを削減する技術の開発資金がない国

途上国に技術や資金がないことを踏まえた議論が想定される論点です。先進国側からはなるべくコストを抑えた支援を行おうとする反面、論点1において途上国の責任を求めることと引き換えに支援を約束するなどの交渉も見受けられました。

・講評、質疑応答(13:55-14:20)

【講師からのコメント】 

 今回のCOP21は、合意可能領域が狭く、国益と議場益のバランスを取ることが難しい議題であるために、模擬国連初心者の高校生には少し難しい議題であると我々は想定していました。しかし、その中でも、講師の想定を超える画期的な発想や、論点を横断した交渉を通して合意可能領域を探る皆さんの努力は素晴らしいものでした。国際問題の解決・合意が一筋縄ではいかないことが、参加者の皆さんに伝わったかと思います。

 特に印象に残った点は、参加者の皆さんが主体的に考え、行動していたことです。国別準備時間では、講師が議題や国益に関して丁寧に教えたことで生徒の飲み込みも早く、後半には、生徒主体の活発な意見交換が行われていました。2議場に分かれて議論を行った際も、講師側が想定していなかった視点からの意見が出るなど、内容を理解するだけでなく、自ら思考を広げている印象を受けました。また、合意という1つの目標に向けて、複数の項目を同時に議論をしていた点においても非常に良かったと思います。

 COP21は、各国の利害が大きい上に議論が纏まりにくい議題ですが、いかに妥協を見出すことが難しいか、ディベートとは違う性質を持つ模擬国連を通して学べたのではないかと感じています。今回の講師派遣事業をきっかけに、模擬国連における国益と議場益のバランスの取り方や、合意することの難しさを学んで頂ければ幸いです。

 横浜翠陵高校の参加生徒の皆さん、ご協力いただいた教職員の皆さん、ありがとうございました。(直江)

【参加者からのコメント】

・今まで中学でやってきた模擬国連とは違って、自分から交渉にいかないといけなかったりして難しかったけど、やっていてどうしたら相手の国に賛同を得られるかが分かった。(高校1年生・フランス大使)

・温室効果ガスの問題は国によって問題点や考えてることがちがうので様々なことを知ることができてよかったです。(高校1年生・フランス大使)

・真剣に取り組めて自分の意見をみんなに伝えられたことがよかった。(高校1年生・アメリカ大使)

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講師派遣事業に関するお問い合わせ・ご相談→日本模擬国連 事業担当:pr@jmun.org

2022年度 講師派遣事業報告①

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