代表挨拶

こんにちは。2020年度日本模擬国連(以下、JMUN)代表を務めます、一橋大学法学部法律学科2年の湯ノ口 慧と申します。

 

模擬国連とは、参加する学生一人ひとりが各国の大使になりきり、国際会議を模擬するという活動です。それぞれの国が国益を背負いながらも、国家間の利害関係を乗り越えていくために、実際の国際会議と同様に議論や交渉を展開していきます。

 

他の活動と比べた際の模擬国連の特徴は様々ありますが、中でも大きな点としてあげられるのが、担当国の視点に立って考え行動することです。模擬国連の参加者は一国の代表として会議に参加します。会議における議論や交渉は、一個人としての意見ではなく、担当国の立場に沿った主張をすることが求められるのです。私たちは環境や個人の考えなど、無意識下にバイアスをかけて物事を見ていることが往々にしてあります。また国際情勢に関する情報も日本のフィルターを通して伝わってくるものが多いです。しかし世界の国々の中には私たちが暮らす日本とは大きく離れた価値観や国家としての目標を持っている国が多く存在しています。会議において担当国を全うすることは、これらのバイアスから離れて、担当国の視点から事象に対処するということが求められます。模擬国連では会議を通じて他国の視点から国際情勢を眺めることを肌感覚で体感することができ、国際情勢に対する新たな視座を有することができる、これが魅力の一つであると考えています。これはひいては俯瞰的な視点から国際社会を見ることができる目を養うことにもつながり、一人の学生として議論を交わすこととはまた違った効果を得られることができるのです。

 

また先ほど述べましたように、模擬国連には活動を通して、国際情勢についての知識を深めたり、現実の外交を体感したりなど、国際関係についての理解を促進することができるという意義があります。しかし模擬国連における活動の意義はそれだけに止まりません。活動を行うに際して、論理的な議論を日常的に行っておりますので、ディベートやディスカッションスキルの向上や論理的思考力の強化にもつながります。また会議によっては各国それぞれのスタンスが存在する中で合意を結ばなくてはならないというミッションが存在しているため、立場の異なる他者のいる中で共通のゴールを見出す力も備わります。このように模擬国連を通じて実社会においても役立つ能力が身につくという利点も存在しているのです。

日本模擬国連は、模擬国連を通じて社会に貢献できる人材を輩出することを目的としています。これまでも国際機関のみならず、幅広い業界で組織を牽引していく優秀な人材を輩出してまいりました。そしてこれからも模擬国連活動を通じた個人としての能力の向上に力を入れ、社会においても活躍できる人材育成に努めていく所存です。私も模擬国連活動のさらなる発展を胸に掲げ、1年間尽力してまいります。そして模擬国連活動に関わる・関心を持つ全ての皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

2020年日本模擬国連代表部 代表
一橋大学法学部法律学科2年

湯ノ口 慧

 

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