事業紹介 – 講師派遣事業

講師派遣事業とは

 私たち日本模擬国連(JMUN)は、模擬国連活動の普及をその活動目的の一つとしており、現在、事業の一環として全国の高校や大学といった教育機関、加えて社会人の方々へも講師を多数派遣させていただき、各地で模擬国連の授業を開催しております。
 平成29年度は全国各地で計20回の派遣を行うなど、いただく以来数は右上がりをたどっており、我々も積極的に講師派遣を行っております。 こちらの事業にご参加いただき、「満足」してくださった方は94%、また、講師の対応に「とても満足」「満足」とお答えいただいた方も94%と高い満足度を得ております。
 日本模擬国連の講師派遣の特徴といたしまして、
①皆様のご興味や体験時間に沿った議題を、対話を通じながら慎重にお選びいただけること
②全国大会や世界大会で活躍する優秀な講師が皆様に模擬国連の魅力をお伝えしていること
がございます。
 また、「話したことのない人と話すことができた」、「一緒に同じ国を担当したペアや違う国を担当していた人の凄さ、良さを発見できた」等、コミュニケーション能力向上及び、新たな友人関係の確立など学術的観点以外からも有用性があります。

*希望される時期・条件によっては依頼をお受けすることができない場合がございます。
*講師の交通費は講演依頼者に負担していただいております。予めご了承ください。

お申込みいただいてからの流れ

派遣事業の流れは以下の図のようになっています。

*これはあくまで一例であり、皆様のご期待、ご要望に沿えるような形で柔軟に対応いたします。

会議説明

〈ご希望とマッチする議題はどれですか?〉

(a) 参加者による実際の議論・交渉を行い、なんらかの成果物を出してみたい。ただそうしたアクティビティはあまり経験がないため、講師との対話や誘導のもとで参加者が一緒に議論・交渉を行う体験をしたい。また、短時間で議題理解を済ませることができる簡便な議題を扱いたい。
 →国連カフェ

(b) ある程度議論・交渉の経験がある、ないし各国の立場にたって現実に存在する国際問題を扱ってみたい。
  →安保理改革・COP

 (i) ゼロサム的な議題における、陣営間での多数派形成のための会議行動を体験したい。また、議題理解が比較的容易な議題を扱いたい。
  →安保理改革

 (ii) 議論・交渉を行うことでそれぞれの妥協点を探り合い、そのなかにおいて自国にとって有利な合意を生み出したい。(また、国益設定の難しさも垣間見てみたい。)
  →COP

〈各議題の詳細〉

国連カフェ

・議場:国連総会 ※架空の議題

・議題:国連カフェメニューの決定(Deciding of menu of United Nations cafe)

・概要:国連のカフェで出される献立(フード・ドリンク)について議論し、決定する。

・採択方式:多数決

・争点:経済的・文化的・宗教的観点をそれぞれどの程度、どのように考慮に入れるか

・主なグルーピング:先進国、途上国

・得られること:議題理解・自国理解ともに簡単で親しみやすい内容であるため、初心者であってもそこで躓くことなく、自信を持って議論・交渉に臨むことができる。また採択方式は多数決であるため、多数派形成という模擬国連の本質の一つにも触れることができる。

・所要時間:1時間30分〜2時間

・事前準備:不要

安保理改革

・議場:国際連合第64会期総会本会議

・議題:安保理改革(Question of equitable representation on and increase in the membership of the Security Council and related matters)

・概要:安全保障理事会の議席拡大と衡平配分及び関連事項について議論する。

・採択方式:3分の2以上の国の賛成

・争点:安保理の議席拡大・拒否権付与の有無・透明性

・主なグルーピング:(P5(現常任理事国)、)G4(日本・ドイツ等)、アフリカグループ(南アフリカ等)、コンセンサスグループ(韓国・イタリア等)

・得られること:多様なアクターが存在するなかにおいて、交渉によって如何に自陣営に近い多数派を形成するかという経験を積むことができる。

・所要時間:1時間半〜2時間半

・事前準備:不要 / 必要(希望に応じて対応)

気候変動枠組条約締約国会議(COP)

・議場:気候変動枠組条約締約国会議(COP21)

・議題:気候変動枠組条約

・概要:前回のCOP20での「すべての国が温室効果ガス排出量の削減目標を出す」という合意のもと、2020年以降の新たな気候変動・地球温暖化に対する取組を議論する。

・採択方式:コンセンサス(全会一致)

・争点:①具体的な削減目標について、②途上国への資金援助について

・主なグルーピング:先進国、新興国、途上国

・採択方法:コンセンサス

・得られること:決議案が通るためには全会一致である必要があるため、議場全体での合意形成の難しさを味わうことができる。合意可能領域が広いわけではないので、そのなかで如何に自国にとって有利な文言案で妥結できるかが問われる。

・所要時間:3時間〜3時間半

・事前準備:不要 / 必要(希望に応じて対応)

講師派遣事業申請フォーム

講師派遣事業をご検討されている方へ、本事業で使われる会議資料を送付いたしております。
模擬国連導入のための会議資料の送付や、講師派遣事業の依頼をご希望の方は、上のリンク先の申請フォームに必要事項をご記入いただきますようお願いいたします。

体験者様の感想

2015年度の講師派遣事業参加者からのご感想やご意見です。

体験会議に「満足」してくださった方は94%、また、講師の対応に「とても満足」「満足」とお答えいただいた方も94%と高い満足度を得ております。
これは
①皆様のご興味や体験時間に沿った議題を、対話を通じながら慎重にお選びいただけること
②全国大会や世界大会で活躍する優秀な講師が皆様に模擬国連の魅力をお伝えしていること
の賜物であります。

高校1年 女性
「自分は日本で暮らしていて、他の国の政策に目を向ける機会はなかったので、色々な国を考えるいい機会となった。今回、中国を担当することとなったが、中国の視点となって交渉を進めるのは容易ではなかった。事前に中国について調べたが、やはり日本人の持つ中国のイメージからも中国の主張を作っていくのは難しかった。」

高校1年 女性
「自分の意見を正確に伝えることの難しさを知りました。たくさん与えられる情報の中で必要なものとそうでないものをそうでないものを分け、考えをまとめ、伝える、ということを体験でき、自分にとってよい経験だったと思います。ありがとうございました。」

高校1年 女性
「他国の立場に立って日本について見て、考えるということはこのような機会がなければ中々ないことで、今までにない新しい視点から日本を見るというのは新鮮だったと思います。これを機会に多くの視点から世界全体を見ることが出来るようになればいいと思いました。」

また、「話したことない人と話すことができた」、「一緒に同じ国を担当した同輩や違う国を担当していた人のすごさ、良さを発見できた」等、コミュニケーション能力向上及び、新たな友人関係の確立等学術的観点以外からも有用性があります。

トップへ戻る