本ページをご覧の皆様こんにちは、2024年度日本模擬国連(以下、JMUN)代表を務めております、慶應義塾大学法学部政治学科3年の大野秀征と申します。
我々が取り組んでいる模擬国連という活動は、簡単に言えば文字通り「国連」などの国際会議を「模擬」する活動となります。与えられた会議設定と国の割り振りの元で、参加者は担当国の大使として自国に取って最良の結末を得られるように議論・交渉・スピーチなどをしていきます。様々な手段を組み合わせつつ目標である自国の利益(国益)を達成していくというゲームあるいは競技としての一面を持つ一方、活動を通して論理的思考力・批判的思考力・判断力・伝える力などが鍛えられる教育的活動としての側面も注目されています。近時は我々のように大学生活の課外活動として取り組む以外にも、大学の正課教育や高校生の部活動・課外活動として多くの方に取り組まれている活動です。
1923年にハーバード大学で行われた模擬国際連盟を起源とする模擬国連は、すでに100年以上の歴史を有することになりました。1世紀にわたって多くの人に愛されてきたこの活動は、上述したとおり競技としての側面、教育的側面など、様々な魅力をもっています。そのため、模擬国連に取り組む人の中でも取り組む理由や志向する模擬国連の形は人それぞれです。このような人たちを統括し、そして模擬国連の一層の発展に貢献するために作られたのがJMUNであり、現在日本各地に800人程度の会員が所属しています。また、模擬国連という活動を通し、社会で活躍できる人材を輩出することもJMUNの存在意義です。
猛威を振るう新型コロナウイルス感染症に自由な学生生活・模擬国連活動を奪われてしまったこともありましたが、現在では感染症対策を十分に講じた上で対面での模擬国連会議もしばしば開催されるようになりました。模擬国連は一人ではできない活動です。だからこそ、人と人との繋がりの中で今もなお変わらぬ魅力を持つ模擬国連という活動が続いていることを嬉しく思いますし、その魅力をより一層強化し、そして多くの皆様にお伝えできるように、JMUN一同邁進する所存です。今年もJMUN並びに模擬国連をどうぞよろしくお願いいたします。
2024年度日本模擬国連代表
慶應義塾大学法学部政治学科3年
大野 秀征
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