模擬国連とは

 「模擬国連」とは、参加者一人一人が世界各国の大使となり、実際の国連会議で扱われている問題を話し合うことによって、国連会議を再現し、国際問題の難し さを理解すると共に、問題の解決策を探ろうとするディベートです。参加者はまず自分の担当国を選び、担当する国が決まり次第、「参加する会議で扱う問題」、「国連における今までの審議の成果とその課題」、「担当する国の 過去の政策」といった点について多角的な調査・研究を行い、自国の政策を立案します。そして、会議では、演説や他国との交渉を通じて、会議の意思決定の下 地となる決議案を作成していきます。最終的には、担当する国の国益を追求しつつも、国際社会にとっても有益かつ実効的な解決策・対策を盛り込んだ決議案を 投票にかけ、決議として採択します。

日中韓模擬国連会議について

  世界各国で模擬国連の国際会議が開催される中、今まで日本において国際会議は開催されてきませんでした。しかしグローバル化が進み、日本における国際問題への関心が高まっており、ユース世代の取り組みも活発になってきました。それに連れて国内の模擬国連の活動に参加するユースも増えてきました。そこで、日本において初となる摸擬国連国際会議をアジアの代表とも言える日中韓のユースを湘南国際村センターに集めて開催します。

会議監督挨拶

ホームページをご覧の皆さま

日中韓模擬国連会議のページをご覧いただき、ありがとうございます。会議監督の高内悠貴です。

今回の模擬国連会議では、大使の皆さんにMDGsレビューサミットのシミュレーションをしていただきます。

MDGsとは、ミレニアム開発目標(Millennium Development Goals)の略称です。2015年までに国際社会が達成すべき8つの目標を定めています。たとえば、1つ目の目標には、2015年までに11ドル未満で生活する人口の割合を1990年の水準の半数に減少させることが挙げられています。2000年に合意されたMDGsは今年で10年目の節目を迎え、9月にはこれまでの10年間の取り組みを振り返るためのサミットが開催される予定です。

MDGsの関係するトピックは幅広く、今回の会議で全てを扱うことはできないので、今回は「最も脆弱な人々の特別なニーズ」に焦点を当てたシミュレーションを提供します。

最も脆弱な人々とは、子ども、先住民、避難民やその他に地理的要因、性別、ジェンダー、年齢、障害、エスニシティーなど様々な理由でその他の人よりも貧困や飢餓のリスクにさらされやすい人々のことを指します。彼ら・彼女らの特別な状況に配慮した開発に関する政策が求められています。

スタッフ一同、今回の模擬国連会議が日本、中国、韓国の将来を担う若者のプラットフォームとなるよう準備を進めています。ぜひ勇気を持って応募してください。日本だけでなく、中国や韓国の意識の高い学生たちとMDGs達成のために何が必要かを議論することは、きっと全ての学生にとって素晴らしい経験となるはずだと確信しています。

皆さまの応募をお待ちしています。

会議監督 高内悠貴

会議設定・細則


会議設定:ミレニアム開発目標に関する国連サミット

議題:最も脆弱な人びとの特別なニーズへの対応

議論のポイント(会議監督より提案):


最も脆弱な人々の特別なニーズへ対応する際の構造的な困難は何か


最も脆弱な集団・個人の特別なニーズをより的確に判断し、対応するために必要なことは何か


貧困、政治参加・経済活動からの排除と私的な暴力の間の負の連鎖を断ち切るために何ができるか


全ての利害関係者によるこれまでの問題解決への関与のあり方と、新たな関与のあり方をどのように調
整し、効果を最大化することができるか