模擬国連では、国際問題を議論する国際会議をシミュレーションする活動です。一人一人が担当国を持ち、「大使」としてその国の立場から国際問題を議論します。
まず、大使は事前に問題の原因・解決策・問題に絡む国益など、1つの国際問題をあらゆる角度から考察します。そして模擬国連の「会議」では、演説・交渉・議論を他国の大使との間で繰り広げ、会議の成果でもある決議案を共に作り上げていきます。会議の終盤では、大使は自国の立場に基づいて投票を行い、過半数の賛成を得た決議案を決議として採択します。
一見単なる国際会議の真似事に見えるかもしれませんが、投票に至るまでに複雑なプロセスがあります。1つの問題に真摯に向き合い、他者と真剣に議論する濃密な時間は、日常生活にとって良いスパイスとなることでしょう。
日本模擬国連は、通常は研究会・支部レベルで通常活動を行っています。通常活動では、各研究会・各支部が国際会議を模擬する際に取り扱われる国際問題を「議題」として決定し、それについての理解を深めるための勉強会・模擬国連会議を行います。会議のあとには反省会を行い、会議の成果を振り返ります。
日本模擬国連には通常活動以外にも、日本模擬国連が主催・協力する事業や、事務局が主催する企画やイベントがあり、研究会・支部の枠を超えた交流も盛んに行われています。