【会議詳細】
会議監督(名前/大学/学年/研究会) | 井下田愛奈/慶應義塾大学/4年/日吉研究会 |
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議題(日本語/英語) | 宗教・信条に基づく不寛容及び過激主義への対応/Combating intolerance and violent extremism based on religion and belief |
議場(英語)、設定年 | GaPlenary、2017年 |
【会議監督挨拶】
「政治」と「宗教」と「野球」の話は絶対にするな!!!というセリフはよく耳にすると思います。その理由は主に、①人のアイデンティティーにかかわる問題、繊細な問題だから②これと言って「正しい」答えはないから。つまり、人それぞれ違う意見、価値観があるトピックだから、揉めやすく炎上しやすい、ゆえに絶対話してはいけないトピック:“タブー”としてこれまで議論、言及は避けられ続けていました。 しかし、だからといって全く議論を避なければならないトピックなのでしょうか?「違う」ということはそんなにいけないことなのでしょうか? この会議ではとことん“タブー”な話題について議論してもらいます。「宗教」「政治」というタブーの中の二つも入っている議題であり(残念ながら「野球」は含まれていませんが…(笑))さらに、この会議は国内外から様々な背景を持った多種多様な参加者が集まります。さらにさらに、会議の中では「国の大使」「宗教のリーダー」という立場になり切って議論します。自分の中で当たり前だと思うもの、常識、慣れ親しんだ文化、そういうものをいったん取っ払って、違う“当たり前”を持った人を理解し、議論しなければなりません。 「違う」ということを受け入れること、これは誰もが怖いと感じるものです。しかし、「共感」できなくとも違うことを「理解」しようと努めることで、普段の生活では絶対できない、一生心に残るような経験をこの会議ではできると確信しております。 |
【会議テーマ】
会議コンセプト「他者への理解、他者を巻き込むこと」 相手を理解することから逃げていませんか? この会議では2つの「他者理解」を実現します。 ①自分と、交渉相手 この会議では本場の「交渉」でも必要となってくる、「他者理解力」を参加者にも求めます。実際の国際交渉の場では自分の論理だけを相手に押し付けるだけでは相手は納得しません。相手が何を欲しているかを理解して、相手も納得させる形で自分の利益を達成させることが本当に必要な交渉力であり、そのためには「交渉相手の理解」が必要になっていきます。一方的な押し付けではなく、“口説く力”を身に着けてもらう会議にしたいと思っています。 ②個人としての自分と、大使としての自分 自分が会議で演じる「大使」としての役割。これも立派な「他者」です。この会議では、個人が大使としての役に与える影響、大使の役が個人に与える影響、この大使⇔個人間のエネルギーフローを大事にしたいと考えています。「この国の大使はこうあるべき」「こうでなくてはいけない」という考えのみに囚われるのではなくて、国の方針に対して自分はどう考えるのか、「外交官個人の思考・行動」も評価したいと考えています。 |
【本会議を通じた参加者への「問い」】
Can religion Promote Peace? 宗教は良いもの?悪いもの?テロリズムや紛争の原因など、近年宗教は悪いイメージばかり横行しています。しかし宗教自体は必ずしも悪いものばかりではありません。この会議・会議企画を通じて「どうすれば宗教は平和を促進できるか?」国として、個人として、思考を深めてほしいと考えています。 |
【求める参加者】
来てほしい人 ・(この会議を機に)他者理解を深めたい人 ・他者を巻き込んだ議論がしたい人 ・友達がほしい人 ・ディベートだけじゃなくて、交渉も大事にしたい人 来てほしくない人 ・他人を理解しようとしない人 ・議論議論が大好きな人 ・友達がほしくない人 ・ディベートのみがしたい人 |
【議題解説】
今、世界の紛争の中の60パーセントの紛争が「宗教をめぐる争い」であり、1990年の33パーセントに比べ、紛争に宗教が大きくかかわるケースが多くなってきています。また、ISISをはじめとするイスラム原理主義のテロリズム近年大きな話題となっています。しかも、ただのテロリズムではなく、国境を越えて影響を及ぼす「グローバルテロリズム」も2000年に比べると2014年では8000件も件数が急増しています。 ゆえに、国内だけではなく、国際的にも宗教に関する紛争や暴力について対策を練ることが急務になってきています。今回の第72回Ga-Plenaryでは、このような宗教間、文化間の争いをどうすれば平和的に解決できるかを国の代表だけではなく、宗教の代表も交えて議論します。 今回の会議では具体性と実行力がテーマになっていきます。抽象的な方針を考えるのではなく具体性のある提案をまとめ、結果を残すことが会議で求められます。過去に話し合われ、ある程度形となった「ゴール」に対し、どのような対策をどのレベルで行えばいいのか各国が話しあいます。それを国連決議という実行力のある形として残すために他国を説得し、強い決議を目指します。 |
【論点解説】
①Counter Action to Violent Extremism 小論点1 responding to violence すでに起こっている紛争・暴力への対応。具体的には global国際、national国内、regional地域内 レベルのフレームワーク設定、宗教紛争地域の平和構築、宗教施設の保護などがあげられます。 小論点2 Prevention of violence 紛争、暴力の防止。具体的には、過激派誕生、リクルートを阻止するためのグッドガバナンス構築、宗教リーダーの役割、国家同士の情報交換システムの構築、女性のエンパワーメントや教育の充実などがあげられます。 ②Promoting tolerance to prejudice, incitement, harassment or violence 偏見、扇動への対抗。宗教の名のもとに行われる暴力が行われることによる、宗教そのものへの偏見、差別をなくすためにはどうするべきか、どのような取り組みが必要かを議論します。 |
【フロント紹介】
会議監督/井下田愛奈/慶應義塾大学/4年/日吉研究会 副会議監督/落合・アルティング・亮太/立命館大学/4年/京都研究会 議長/今田澪/早稲田大学/4年/早稲田研究会 報道官/今井潤/慶應義塾大学/4年/日吉研究会 秘書官/藤川正志/大阪大学/4年/神戸研究会 |
【国割】
Angola |
Argentina |
Bangladesh |
Bosnia and Herzegovina |
Ccentral African Republic |
China |
Czech Republic |
France |
Germany |
India |
Indonesia |
Iran |
Iraq |
Ireland |
Israel |
Italy |
Jordan |
Kenya |
Mexico |
Myanmar |
Nigeria |
Pakistan |
Qatar |
Russian Federation |
Saudi Arabia |
Senegal |
Singapore |
Switzerland |
Syria |
Thailand |
Turkey |
United Kingdom |
United States |
Palestine (observer) |
Holy See (observer) |
Organization of the Islamic Conference (observer) |
【国割選びのポイント】
ポイントは①リサーチの難易度②国の立ち位置、宗教です。①リサーチは日本語英語の難易度があり、英語をチャレンジしたい人はどんどん英語のリサーチソースが多いものを使ってください。②それぞれどんな宗教を主に進行しているか、対立しているか、積極的平和を推進しているかで立ち位置が変わります。例えばファシリテ―ターをやりたいなら中立、プレゼンスを発揮したいなら宗教対立が激しい国・・・など表をよく見て判断して決めてください。 |