移住労働者の人権保護/Protecting the Human Rights of Migrant Workers


会議監督(名前/大学/学年/研究会) 松島徹/早稲田大学/3年/早稲田研究会
議題(日本語/英語) 移住労働者の人権保護/Protecting the Human Rights of Migrant Workers
議場(日本語/英語) 第72回国連総会第三委員会/The 72nd Session of the United Nations General Assembly Third Committee

【議題解説】

 世界には2億人を超える移民が生活しており、 その多くは「移住労働者」として労働に従事しているとされています。一方、移住労働者やその家族の中には、移住先での生活や労働に際して十分な権利を保障されていない人々が増えているのもまた事実です。世界各地で移民をめぐる様々な問題が顕在化している現代であるからこそ、彼らの人権をめぐり国際社会はどうあるべきか、移民を送り出す国、受け入れ国など様々な立場から考えていただきます。


【会議監督挨拶】

 皆さんは、「移民」という言葉を聞いてどのようなことを考えるでしょうか。ヨーロッパを中心に起こっている「移民危機」をイメージする人もいれば、ISISをはじめとするテロリズムの拡大の一助となっている、と考える人、「そもそも移民と難民の違いって・・・?」と疑問が浮かんでくる人もいるでしょう。しかし、こうした考えや疑問は、移民を「現象」として捉えているが故に生じてくるものではないでしょうか。
 ここで、移民一人ひとりを「人間」と捉えてこの移民問題を見てみると、また別の本質に気づかされることになります。私たちが普段当たり前のように享受している権利、たとえば差別を受けず公平な行政サービスを受ける権利、子どもが基本的な教育を受ける権利、労働に関する権利などを享受できない移民、あるいは移住労働者が途上国はおろか、先進国の中にさえ多くいるのです。国際社会は彼らの権利保護に向けこれまでも1世紀近くにわたり議論を行い、条約の成立・発効にいたってきましたが、移民受け入れ国を中心に批准を見送る国も多く、成果は十分でないと言えます。移民の数が2億人を超えなおも増え続けている現在、移住労働者の権利をめぐる諸問題は移民を送り出す側・受け入れる側問わず、世界全体において解決が迫られている課題となっています。
 純粋に議題に興味がある、人権保護に向け、国益だけでなく国際社会が取るべき方策についてより深く考えてみたい、英語で会議に挑戦してみたい、など参加動機は何でも構いません。フロント一同皆様のご応募お待ちしております!