非承認国家/Unrecognized States


会議監督(名前/大学/学年/研究会) 矢倉康平/東京大学/4年/駒場研究会
議題(日本語/英語) 非承認国家/Unrecognized States
議場(日本語/英語) 非承認国家に関する政府間パネル/Intergovernmental Panel on Unrecognized States

 


【議題解説】

国家として独立の意思を有していながら対外的な承認が得られていない国家、いわゆる非承認国家はその火種を合わせて世界中に存在しています。主権国家から成る国際秩序が想定していなかった存在をどのように秩序の中に位置づけるか、非承認というステータスゆえに起こる様々な問題に対してどのように対処するか、法的・政治的・経済的観点から幅広く議論してもらいます。


【会議監督挨拶】

皆さまこんにちは!会議監督を務める矢倉康平です。

さて、今回扱う非承認国家問題は、今まで私が直面してきた中で一番難しい国際問題だと思っています。その証拠に、国際会議の場で一度も話し合われたことはないし、そもそも国際秩序の外にある非承認国家の存在を正面から扱うことに難しさがあります。

ではなぜこのような議題を選んだのか。それは、参加者に本気で問題に向き合い、徹底して自立的な思考をしてほしいという思いがあるからです。

この会議では予定調和というものはなく、参照すべき過去の議事録や明確なスタンス、解決策を明示した資料、分かりやすいグルーピングといったものは存在しません。この会議では、「あなた」ならどう考えるか、「あなたの国」はどうしたいか、をひたすら問い続けますし、そこに答えは存在しないばかりか問いも自分で立てなくてはならないでしょう。このように参加者が甘えてしまいがちな要素をできるだけ排除することによって、本気で思考できる最高の環境を整えている、そういった設計となっています。

ここまで聞くとハードルがやや高く聞こえてしまうかもしれませんが、一番必要なのは知識でも経験でもなく、国際問題と向き合う熱意です。私が自信を持っているフロントメンバーがみなさんのチャレンジを最大限サポートします。国際問題に向き合い、考え続けるという模擬国連の醍醐味を、ぜひ新しい形で味わってみませんか。