代表挨拶

JMUN2015pres.
皆様、こんにちは。 2016年日本模擬国連代表を務めております、中西公輝と申します。

さて、皆様は「国連」と聞いてどのような活動をイメージされるでしょうか? UNICEFやWHOといった機関の活動、国連の青い旗や本部ビル、総会議場などさまざまなものがあると思います。 国連は第二次世界大戦直後の1945年、あの忌まわしい世界戦争を二度と繰り返さないようにとの思いから、国際社会の相互協調を目指して設立された国際機関です。


私たちが行っている「模擬国連」という活動はこのような国連で行われている会議を模擬する活動であり、そこでは、国際社会の理想的なあり方が議論されています。 国際社会は今どのような問題に直面して、その問題の解決された世界としてどのような世界があるべきなのか。そのような議論を一つの議題、一つの担当国を切り口として思考し、議論していく、そのような活動が「模擬国連」であると理解することができるでしょう。


私は大学で模擬国連と出会い、その活動から大変多くのことを学びました。 中でも最も大きかったのが協調であると、三年目を迎えた今、そのように思います。 先述しましたとおり、国連は国際協調を目指した組織であり、そこでは決して議論をし、対立を明確化することが目的とされているのではなく、むしろ国際的な合意に達することが目的とされています。ここが、模擬国連と他のディベートであったり、議論であったりといった活動との鮮明な違いであるとも言うことができるでしょう。

国際社会は今、きわめて複雑化しています。近くは東アジア情勢を、遠くは中東の情勢を見れば明らかでしょう。さまざまなファクターが複雑に絡み合い、その歯車のどこかが狂えば、世界がたちまち混乱に陥る。そのような世界が今、私たちの前には現前としてあります。このような世界にあって、国際社会に求められることはいかに対立を鮮明にし、勝敗を決するかではなく、いかに国際社会として新たな第一歩を踏み出すかではないでしょうか。諍いは恨みを呼び、その恨みがまた諍いを呼ぶ。これが今までの歴史の教訓であったのではないでしょうか。

我々の活動では勝敗ではなく、「納得して決める」ことが求められます。これは、多様な問題に直面し、その諸問題の解決が求められている現代にあって、未来を担う大学生に求められる力ではないでしょうか。私たち日本模擬国連は、模擬国連活動はこのようにこれからの社会を担う人々にとって欠かせない能力を涵養する活動であると考え、この普及・促進の重要性を感じております。

私たち日本模擬国連はこのような模擬国連活動を普及・促進し、国際社会に理解のあり、主体的に行動できる人材の輩出を理念に掲げ、2009年に発足した組織です。まだまだ生まれて間もない組織だといわれるかもしれません。しかしながら、そこに流れる精神は1983年に緒方貞子さんによって日本に模擬国連が導入された当時から30余年のときを経ても変わるものはありません。本年も私たち、日本模擬国連は模擬国連を一人でも多くの方に知ってもらい、多くの方に活用していただくために真摯に活動してまいります。

2016年度 日本模擬国連代表
  東京大学法学部第2類 3年  中西公輝



2014年度の代表挨拶はこちらから。

2015年度の代表挨拶はこちらから。

ページのトップへ戻る