代表挨拶

JMUN2015pres.
みなさん、こんにちは。2018年度日本模擬国連(以下JMUN)代表を担う東京大学経済学部3年の孔です。よろしくお願いします。
さて、みなさん、「模擬国連」とは何でしょうか。 参加者一人一人がどこかの国の大使となり、国際会議の形式に則りながら、国際問題について議論する、というふうに一般的に説明されます。 しかし、模擬国連という活動はこれにとどまらないと私は考えます。 模擬国連という活動は決して単なる会議ごっこではありません。一国の大使を演じる上で必要な国際法や国際問題に対する深い理解が身につくのはもちろん、 いかに自国の主張を正当化できるかを考えるうえで必要な論理的思考力、自国の国益を守るために必要な交渉力、国際社会全体で合意を目指すうえで必要なリーダーシップ、その他スピーチ力、英語力など様々な能力が身につきます。このように、多種多様な成長を得られるのが模擬国連です。そして、模擬国連を通して得たい成長は一人一人違います。国際法の知識を身につけたい人もいれば、論理的思考力や交渉力を身につけたい人もいます。一人一人のめざす成長は異なるかもしれないのですが、全員が切磋琢磨し、お互いに成長することをめざすのが模擬国連という活動の最大の魅力だと思います。 日本模擬国連は理念の一つとして、国際社会に貢献しうる人材の輩出を掲げていますが、模擬国連という活動を通して会員が一人一人成長できるようにするのが我々のめざすことです。
私自身、模擬国連を通して多くの成長を得ました。私は、高校のときから模擬国連をやっていますが、未だに忘れられない経験があります。高校のとき、毎年NYの国連本部で行われる世界大会に出ることを目指していましたが、世界大会に出るには全国大会で上位に入らなければいけませんでした。高校生の全国大会は一つの学校から四人しか出場できない狭き門でした。私の学校は部員が多かったため、かなり熾烈な戦いとなり、そして自分は高校の校内選考から漏れました。このときの経験が悔しすぎて、自分の悪いところに嫌という程向き合いました。ここで、対人能力のなさが自分の最大の課題だと気付きました。これ以降会議ではできるだけ自分から積極的に他の大使に話しかけるように意識し、他の大使の話も積極的に聞くように意識しました。このときの経験を通して、徐々に対人能力が改善されました。元々人見知りだった自分が今組織のリーダーを務められてるのは間違いなく模擬国連のおかげです。自分に成長を与えてくれた模擬国連には本当に感謝しているし、だから模擬国連が多くの人にとって成長の場になれることを私は心から願ってやみません。
現在、国際情勢を含め、世界はめまぐるしい変化の中にあります。国際情勢に目を向けると、中東の不安定化、東アジアの安全保障情勢、アメリカの外交政策の転換、テロリズムなど不安定要素がたくさんあります。一方で、AI技術の発展を始めとするテクノロジーの進化、第4次産業革命、グローバル化・ボーダーレス化の進行など明るい要素もたくさん見出せます。このような時代の中にいるからこそ、多様な価値観に対する理解や個人の様々な能力が求められるのではないでしょうか。そして、模擬国連は多様な価値観に対する理解や個々の能力を養う最高の場だと思います。
このような場としての模擬国連を発展させ、さらにより多くの人に模擬国連を普及することが我々日本模擬国連の重要な使命の一つです。そして、模擬国連から国際社会に貢献しうる人材が今後も輩出するように、今までの活動の継続とともに新たな取り組みも模索しながら、この一年間代表職を全うしてまいりたいと思います。

2018年度 日本模擬国連代表 東京大学経済学部経済学科3年  孔 德湧



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