模擬国連の人材育成における有用性

模擬国連への準備、そして会議への参加を通した成長は、参加者にとって単なる会議の国際問題の理解に留まらず、社会に通用する能力開発の場になっています。日本においても、求められる人材像が変化しつつあります。そのような中で、様々な能力を総合的に鍛えられる模擬国連は人材育成の面からも非常に有効な活動です。


模擬国連の要素

模擬国連にて行われることは具体的に以下の4つに集約されます。





模擬国連での成長

続けて、模擬国連で得られる成長の要素は5つの柱に分かれます。




模擬国連で得られる能力


➀問題分析能力・論理的思考力

模擬国連にて行う、リサーチ、政策立案、交渉、レビューといった一連の流れの中では、論理的思考能力および問題分析能力を高める、絶好のチャンスです。自分に必要な情報を膨大な資料の中から的確に判断し、それを会議の議題に合わせて取捨選択して政策立案を行います。また、それをいかに相手に論理的に伝えて納得してもらうか、相手の反論に対して的確な再反論ができるかなど、様々な場面でこういった2つの能力が必要とされます。問題の本質を見極め、解決策を模索することで、問題への取り組み方を学ぶことができます。

②多角的視点・戦略的思考力

模擬国連では、普段の自分の視点を離れ、一国の命運を担う大使としての視点を持ち会議に臨むことになります。そこでは、時として自分の思う意見とは異なる主張を、国の代表として行わなければならない場面に遭遇し、自分の信念と国家の責任の両者を、いかに折り合いをつけるかなどという様々な葛藤が生まれます。それと同時に、ある1つの国際問題をとっても、各々の国で全く違う視点や切り口を持っていることが理解でき、多角的な視野を養うことができます。会議を通して主観的でなく客観的に国際問題への理解を深めることができるといえるでしょう。

また、相手の立場を理解したうえでいかに自分の国益を達成するべく会議を進めていくかがポイントになります。どのタイミングでどういった発言をするか、どういう論理で自分の政策を説得力のあるものにするか、などの会議戦略を練ることが模擬国連の会議で必要になってくるので、戦略的思考力が身につきます。

③協調性・相互理解

模擬国連はディベートとは異なり、勝敗をつけるものではありません。
一国の主張を押し通すのではなく、国際社会全体での合意を求められるため、いかに両者が向き合って真摯に交渉することができるかが会議での成功のカギとなります。自国と他国との違いを理解し、違いを尊重することが、双方が納得した形での問題の解決には必要なことです。

④Public Speaking・語学力

模擬国連会議の中で行われるスピーチや、全体の場での発言は、2~3分という限られた時間の中で自国の「いいたいこと」を明確に伝える技能が求められます。それに加えて、そこではただ主張をするだけではなくさまざまな工夫を用いて、相手に聞いてもらう努力をしなければなりません。そのため、Public Speaking能力やスピーチ技能を高めることが可能です。

また、そこでの発言や決議文書の執筆は英語で行われることが多く、語学力の向上も期待できます。


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