模擬国連の流れ


模擬国連活動は、主に「①会議前の準備」、「②会議当日の行動」そして「③会議後の振り返り(レビュー)」という3ステップにわけて説明できます。


①模擬会議参加前の準備

1.自分の参加会議及び担当国を選ぶ
まず自分が参加したい会議を選びます。会議ごとに希望できる国があらかじめ設定されているので、その中から自分が担当したい国の希望リストを提出します。
提出された希望担当国リストに従って模擬会議運営メンバーにより担当国の割り振りが決定され参加者へ告知されます。

2.参加する会議及び議題を理解する
会議までの準備として、最初にするべき事は参加する会議及び議題についてきちんと理解することです。模擬会議ごとに作られる“Background Guide(通称BG)”という解説書を参考にして、「何が問題として話し合われているのか」「何がその問題の背景にあるのか」「その問題が今までどのようにして国際会議で話し合われてきたのか」といった議題に関する項目や、「参加する会議は国際社会の中でどのような位置付けなのか」「参加する会議はどの程度の権限を持っているのか」といった参加する会議に関する理解を深めます。
模擬会議に参加する上で、その会議における議論の中心となるべき「論点」を明確に想定しておくことは非常に重要です。

3.担当国を理解し、政策を立案する
また、模擬国連活動においては参加者それぞれが担当国の外交官として会議に臨むことが求められるため、担当国の調査・研究も重要となります。具体的には、「担当国の基本情報の収集」「基本データから『国益』を考える」「担当する国の過去の政策を分析する」といったことを通じて、担当国の会議におけるスタンス(立場)を固め、議題に対する政策を考えていきます。


②模擬会議当日の行動

会議当日は、事前に立案しておいた自国の政策をもとに演説(speech)他国との交渉(negotiation)を繰り返し、会議の意思決定の下地となる決議案(Draft Resolution)を作成していきます。最終的には、担当国の国益を追求しつつも、国際社会にとっても有益かつ問題解決に実効的な解決策・対策を盛り込んだ決議案を投票にかけ、決議(Resolution)として採択します。


③模擬会議後のレビュー

模擬会議終了後に行なうのがレビューです。
模擬国連が「おままごと」ではない理由がこの作業にあるといっても過言ではないでしょう。

レビューは大きく分けて「会議行動」と「議題」という二つの側面から成立しています。

会議行動面では、「担当国の利益を追求するために適切な会議行動が出来ていたか」、「会議目標の設定は妥当であったか」などを参加者それぞれが振り返り、お互いにコメントをすることを通じて交渉力や問題解決能力、政策立案能力などの向上を図ります。
また議題面のレビューでは、模擬会議でのロールプレイングを通じて理解した担当国の利益とその元にある文脈(歴史的構造、パワーポリティクス、内政との関わり)を全体で共有し、議題に関してより多角的な分析を行います。



このように模擬会議のプロセスを通じて、参加者は議論する国際問題や担当国の政策についての理解を深めると共に、国際機構の機能や構造、そして国連の可能性と限界を実感することができます。また、多国間外交や現代の国際関係を体験的に学習することによって、現代の複雑な国際政治の仕組みを理解することができ、さらにそのような複雑な国際政治を通して問題の解決策・対策を探ることによって、これからの国際社会に必要とされる人材の育成にも大きく寄与することになります。


(参考:日本模擬国連駒場研究会HP)



ページのトップへ戻る