日本における模擬国連活動が、私のゼミ生によって開始されてから今年で25年となりました。この25年の間に、模擬国連活動が国際関係の様々な分野に数多くの人材を輩出していることに、大きな感慨と喜びを感じます。
私たちの住む世界は、冷戦終結後15年以上を経て、グローバリゼーションの進行や9.11テロにも直面し、再び大きな転換期にあります。その中で、国連も新たな課題に対応するために改革と発想の転換を迫られています。国連は国際社会の討議の枠組みを提供するだけでなく、現場でも人道及び開発支援、平和維持から構築へ至るさまざまな活動に携わっています。模擬国連活動を通じて、より多くの学生が地球規模の問題を真剣に学び、議論し、自らの問題としてとらえ、将来の国際社会のリーダーとして羽ばたいてくれることを切望します。
緒方 貞子
国際協力機構理事長/元国連難民高等弁務官