【設定会議】国連総会本会議
(United Nations General Assembly, Plenary Meeting)
【議題】安全保障理事会の議会席拡大と衡平配分および関連事項
(Question of equitable representation on and increase
in the membership of the Security Council and related matters)

最近ニュースでは、哨戒艦事件に関与したとされる北朝鮮や核開発を続けるイ
ランなどに対しての安全保障理事会の議論について騒がれています。なぜ安全保
障理事会という場において議論をしているのでしょうか?
安全保障理事会は、国連において総会と並ぶ国連主要六機関の一つであり、
「安全保障」と名が付く通り、国際の平和と安全の維持に関する主要な責任を持
っています。具体的には、安全保障理事会は、決定を各国に履行させる拘束力を
持ち、国際社会の安全を脅かす国に対して、経済制裁措置や軍事措置までも決定
できます。現在、北朝鮮やイランなどは、国際社会の平和を脅かすとされ、対処
するために経済制裁などの措置が安全保障理事会で話されています。以上のよう
に、安全保障理事会は、国際社会の平和に有効的に寄与していると言えます。
しかし、安全保障理事会は、必ずしも完璧な機関ではなく、実効性や公平性に
ついて大きな問題を抱えています。例えば、米英仏露中のいわゆるP5は、決定に
その国々の反対がないようにしなければならないという拒否権や、常に安全保障
理事会に参加できるという特権を持っています。対して、他の国は、安全保障理
事会に参加するとしても、任期は二年であり、枠も十カ国と限定されています。
また、以上に述べた安全保障理事会の規律は、原則として1945年に作られたもの
です。しかし、ここ60年で世界情勢は変わりました。例えば、日本は現在では世
界二位の経済大国になっており、新興国も目覚しい成長を遂げています。そうし
た世界情勢の変化に対応して、安全保障理事会の規律を変えていく必要があるの
ではないかという機運が高まっています。
今回の大会では、国連憲章の安全保障理事会に関する条項の改正そのものを対
象とする安全保障理事会改革の最終段階の議論ではなく、その前段階である、改
正条項案を議論する会議を設定しています。実際の国連総会本会議においても、
今回の会議設定の議論がなされており、国連憲章改正の際に強力な権限を持つ常
任理事国であるとないとに関わらず、会議に参加するすべての国が同等の立場で
議論に参加しています。皆様には、この設定の下、どうしたら安全保障理事会の
実効性・公平性を高めるか、さらには、いかに安全保障理事会の規律に現在の世
界情勢を反映させるかといった問題について考えてもらいます。